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(2)経営方針決定

経営方針、基本コンセプトの策定、リサーチ
開業医の現状は決して甘いものではありません。職業として医師を
選んだのは大きな決断です。そこには先生が医師として何かやり
たいことがあったと思います。それが開業の原点となります。

開業してどのような医療サービスをどんな患者さんに提供していく
のか。あるいは、病気になる前の予防医学サービスを健康な人に
提供するのか。開業ではそういう医師としての原点が問われます。

経営方針や基本コンセプトといえば論理的に考えてしまいますが、
本質は感情的で体験的なものです。おばあさんが闘病の末亡く
なったのをみて、子供心に医者になって多くの患者さんを救い
たいという願いを持ったといった話を聞きます。

感情は人間の行動のエネルギー源です。医師開業の動機が深い感情
や体験に根ざしているほどエネルギーは高まり、一種の使命感が
沸いてきます。これが情熱です。

開業を成功に導くものは情熱以外にありません。

そして、情熱が夢になり、ビジョンとして形を現してきます。
先生はどのような医療サービスを患者さんに提供したいと
お考えでしょうか。

経営計画の最初に「先生が提供したい医療サービス」を書いて
ください。

では次に、先生の患者さんはどんな人でしょうか。具体的に
はっきりと思い浮かべてください。年齢、性別、住所、体型、
気質、気持ち、収入、住居、・・・・。

それではその患者さんに先生の提供したい医療サービスを提供
するには、どんな診療所にすればいいでしょうか。

外観はどんな感じですか。看板の色はどんな色でしょうか。診察室
と待合室の広さはどれくらい必要でしょうか。スタッフは何人
くらい必要でしょうか。診療時間は何時から何時がいいでしょうか。
医療器具や機器はどんなものが必要でしょうか。患者さんに先生の
診療所を知ってもらうにはどうすればいいでしょうか。

これらの先生の夢を実現するには費用はどれくらい必要でしょうか。
その費用はどうやって工面しますか。自己資金で足りない分は
借り入れも必要ですね。その返済計画も立てましょう。

開業すれば、先生は経営者です。あらゆる問題を自分で処理する
心構えが必要です。その心構えを持った上で、スタッフに協力して
もらうことになります。実務はスタッフに任せましょう。
医師と経営者と2足のわらじを上手に履きましょう。

先生の夢の実現に必要な投資には次のようなものが考えられます。

1、土地購入または借地に必要な資金(整地造成費、測量費、
  保証金、事前の賃料等)
2、建物の建築または賃借のための費用(給排水、電気設備等の
  付帯工事費、外構工事等の別途工事費、設計監理料、保証金、
  内装工事費)
3、租税公課(土地建物取得時の不動産取得税・登録免許税、
  契約時の印紙代等)
4、医療機器・備品等購入費
5、業務用システムの購入(レセプト、電子カルテ等の
  コンピュータシステム)
6、医師会入会金(医師会により異なる)
7、広告宣伝費(開院案内、チラシ、看板代、開院披露
  パーティ代等)
8、その他(消耗品、薬袋、カルテ等購入費用、開設までの
  借入金利息、人件費、当初薬品・材料購入費、保険料、
  コンサルタント費用他)
9、3〜4ヶ月の運転資金

収益の計算方法(収益のほとんどは保険診療収入と予想されます)
保険料収入=1日当たり外来患者数×1人1日当たりの診療単価
      ×年間稼働日数

費用項目には薬剤費、人件費、地代家賃、減価償却費・リース料、
その他の経費、支払利息があります。

収入は少なめに、支出は多めに見積もるのが収支計画のポイント
です。夢に形を与えてくれるのが開業計画書です。